【車いすで乗れる福祉車両】
福祉車両は車いすに乗ったまま車に乗り降りできるリフトとスロープの福祉車両が主流となっていて、トヨタや日産などの日本の自動車メーカーは車いすで乗れる福祉車両をミニバンや軽自動車など様々な車種をラインナップしています。
新車、中古車問わずリフトやスロープの付いた福祉車両が選べて、手すりや介助席など介助する方とされる方の用途にも合わせて選ぶことができます。
しかしながら全てのミニバンや軽自動車に福祉車両のラインナップがあるわけではなく、決まった車両に決められた福祉装置が付いています。
そこで今回はリフトやスロープの設定が無いミニバンを、車いすに乗ったまま車に乗れるリフトの福祉車両に改造した事例をご紹介します。
目次
アルファード・ハイブリッド

40アルファードHEV
車に興味がある方なら一度は聞いたことがあるであろう「アルファード」を福祉車両に改造します。
新車からのラインナップですと、セカンドシートが電動でスライドダウンするチルトシートが装着されているモデルがありますが、リフトやスロープのモデルは存在していません。

40アルファードHEV
車いすで乗れるリフトをエグゼクティブラウンジのアルファードに後付け改造して、純正に存在しないモデルを純正の質感を活かしながら車いす仕様に改造していきます。
アルファード×WAKOリフト

アルファード×車いすリフト
日本のリフトメーカー和光工業のリフトを装着して車いすで乗れるアルファードに改造しました。

アルファード×車いすリフト
耐荷重は350kg。リフトの昇降と下降は電動で行います。

横開きリフト
このタイプのリフトは横開きが可能で、後方からの荷物の積み下ろしが容易になります。

アルファード×車いすリフト
リフトの展開と格納は手動で行います。

アルファード×車いす
車いすを上昇させた後は専用に設けた車いすの専用フロアで車いすを固定します。
車いす用フロア

車いす用フロア
もともとセカンドシートがあった場所を車いす用のフロアに改造して、車いすを固定する装置と車いす用シートベルトを備えました。

車いす専用スペース
この仕様ですと一般的なサイズの介護用車いす(全幅650mmまで)がこの位置で固定できます。

車いす×固定ベルト
固定は前後からベルトで締め付けて行います。

車いすのブレーキを掛けたら前側を固定します。

続いて後ろ側を固定して全体的に床に押し付けるほど張れば固定は完了です。
改造で使えなくなった機能

WAKOリフト×利便性
リフトなどの後方から乗降する福祉装置に共通する使えなくなる機能ですが、まず床下の収納がなくなります。

アルファード×車いすリフト
その為、床下に車載工具やパンク修理キットが収納されていた場合は、緊急時用に車内のどこかに備えておく必要がありますので、新たにその場所を設ける必要があります。
改造しても使える機能

アルファード×車いすリフト
エグゼクティブラウンジの車内装備は床下収納以外すべて従来通り使用可能です。
3列目足元のエアコン、サンシェード、各場所でできる2列目シートの操作など充実装備はそのままご利用いただけます。

アルファード×車いすリフト
この仕様ですと3列目のシートは撤去していますが、3列目のシートを残して車いす仕様にする事も可能です。
車いすリフトの福祉車両
メルセデスベンツ・V350
日産・セレナ
トヨタ・エスクァイア
トヨタ・タウンエース
etc
国の認証と法規

アルファード×アルファード
車に重量や乗車定員などの自動車の登録事項に変更があった場合、その車の使用者は15日以内に管轄の陸運局で変更手続きを行わなくてはならない規定があります。
今回の改造のように重量も乗車定員も変更する場合ですと、陸運局で自動車の検査と改造した部位の適合性や付帯しなければならない値を求めた書類の確認などが必要になります。

自動車予備検査証
車検証になる前の陸運局の検査が合格した書類「自動車予備検査証」です。
乗車定員は4名ですが備考欄には車いす固定装置付き1基となっている為、期日以内に所有者の登録が完了すれば3名+車いす1名の4人乗りアルファードが車検証となって発行され、万が一保険事故が起きた場合にも違法改造車とはならずに保険請求が可能となります。

アルファード×車いすリフト
本来ならば検査や計算など含めて自動車改造のお仕事ですが、車いす用のリフトに限らず、車を改造する際に付けたり外したりする行為の中に、その部品が特定整備や分解整備に該当する場合は国の認証を受けた工場でないとやってはいけない規則があります。
動画でDIY、凄腕のプライベーターなどが作業工程から必要な部品と工具まで紹介されて、動画という名の指南書を観ているだけで簡単にできそうな感じになりますが皆さんはいかがでしょうか。
個人で自分の車を改造するなら問題ない、バレなければよい、趣味ですなど安易に捉えている方がいるかも知れません。
また、法令で定められている定期点検に出さないことも危機管理が不足している兆候と感じています。
車とは便利な乗り物ですが、時として人の命を脅かす危険な乗り物でもあります。
ケガや病気の際、家庭の医学にちょっと詳しい友達より病院の医者を頼るように、車も詳しい友達よりちゃんと整備に携わっている有資格者に頼るべきです。
有資格者にも個体差はありますが命を守るためにも自動車を点検してください。
その際に日本のどこから認証を受けているのか確認しましょう。






