【福祉車両の専門店】
近年、増加傾向にある「福祉車両」の文字が入った看板やホームページ、そして福祉車両販売店や整備事業。
高齢化が加速している日本では、今後も需要や必要性もあるのが福祉車両事業だと感じています。
近所の車屋さんの福祉車両整備の台数が増えたり、福祉車両販売店と言った福祉車両専門店も増えてきました。
「福祉車両」を必要とされている方が多いならば、福祉車両のお店は多い方が良いのは必然です。
老人ホームやデイサービスの使用している福祉車両に高齢の方が乗っている事が理由で「高齢の方向けの特殊な自動車」のイメージがあるようです。
福祉車両は「高齢の方向けの特殊な自動車」ではなく、その装置を「必要とされている方の為に取り付けられた特殊な自動車」です。
そして福祉車両は専門的な知識が無ければ取り扱う事が難しい特殊な自動車です。
なぜブレイブボア株式会社が福祉車両を専門的に扱っているのか?
実例と共にお伝えしていきます。
目次
福祉車両について
前文で「必要とされている方の為に取り付けられた特殊な自動車」と記しました。
上の画像にある回転しながら昇降する助手席、通称「回転昇降シート」。
この装置も必要とされる方への福祉装置となります。
他にも「昇降リフト」「スロープ車両」などの車いすに乗ったまま自動車に乗り降り可能な装置があります。
昇降リフトの福祉車両
福祉車両と言えばやはりこの型のハイエースが最もメジャーではないかと思います。
車両後部から車いすに乗ったまま乗降車が可能な昇降リフトの福祉車両。
電動で昇降し約20秒程で車外から車内に乗り込めます。
車いすを固定する装置はリフトの床部分(プラットホーム)に装備されています。
このタイプの福祉車両は室内空間の大きさと使い勝手から「車いすを必要とされる方」や「ストレッチャーを必要とされる方」に適しています。
スロープの福祉車両
スロープタイプの福祉車両はワンボックス車や軽自動車に多く見られます。
手動もしくは電動でスロープが開閉し車いすに乗ったまま乗降車できる福祉車両です。
乗降車時に車いすを押す事で車内に入る事ができます。
しかし、これがなかなかの労力が必要となる事があります。
スロープ車両のラインナップの中には、車内側から電動で車いすを引くベルト「電動ウィンチ」が標準で装備されている福祉車両があるので、体力や介助に自信がなくても大丈夫です。
このタイプも昇降リフトの福祉車両同様に「車いすを必要とされる方」に適した福祉車両となります。
車いす利用者の不安
車いす利用者の方にも様々な方がおられます。
「急」の付く事に敏感な方とそうでもない方。私ごとですが、とても敏感です。ビビリです。
いきなり後ろから押されたり、床が動いたりすると「ビクっ」とします。
健常者も障がい者も含めて敏感な方はいます。
乗降車の際、せめて声はかけてください。
リフトが上がるよ〜、後ろから押すね〜等の「たった一言」で全然違います。
押す側と押される側の信頼関係はとても大事です。
過度は厳禁な福祉装置の操作
福祉車両の装置には耐荷重や昇降能力があります。
ここに盲点があって、書いてある重さの範囲内だから何人乗っても大丈夫!ではありません。
「重さ」と言う負荷が掛かかる場所に良し悪しがあります。
利用者が怖がっているからと言っても一緒に乗ってはいけません。
何故なら福祉装置の故障(昇降リフト)の原因の大半がこれです。
中にはメンテナンス不足や電気部品がある事を知らずに水洗いをしてしまったケースもありますが、複数人の方が福祉車両を管理されている所での故障が圧倒的に多いです。
故障した場合、福祉装置は動かなくなります。
いざと言う時に動かなくて本当に困るのは「この装置を必要とされている方」
なので、ぜひ知っておいてください。
故障した場合
福祉車両を専門的に取り扱っている専門店へ先ずは連絡をしましょう。
応急的に福祉装置を動かす事ができる車種もあります。
また、車に搭載されている「取扱説明書」に緊急時の対処方法が記載されている車種がありますので、そちらも参照してください。
福祉車両の修理
取扱説明書や電話で緊急時の回避を行った場合、また自動車が自走可能状態で福祉装置が故障した場合は早急な対応が必要になります。
昇降リフト等の架装装置に関しては予め当社で「壊れやすい消耗品」を年式、型式別に準備していますので早急な対応も可能となります。
福祉車両に改造する
既存の福祉車両以外に「使う人に合わせた福祉車両への改造」をブレイブボア株式会社は行っています。
人それぞれに体の状態や状況がある様に、外出のための手段と車の選択肢に自由があっても良いじゃないか!と考えているので、実際に装置を必要とされている方に最良の提案をさせていただきます。
福祉車両への改造例
ブレイブボア株式会社で行う福祉車両への改造例はこちらから
相談と福祉車両改造
多くの相談、質問をいただく中で圧倒的に多い問い合わせが「装置が付くか、付かないか」のお話です。
昇降リフトやスロープ、手動運転装置や回転シート等、様々な福祉装置が存在しますが、まず第一に考えるべき事は「本当に必要な装置なのか」そして「使う人に本当に合った装置なのか」です。
例えばトヨタの30アルファードのお話ですが、スロープ仕様の福祉車両に改造したとします。
リアゲートの開口部は十分に広く、天井も割と高い車種なので車いすに乗ったまま車内に入る事ができます。
極端なお話ですが、構造的に改造ができない場合もあります。
ステーションワゴンにスロープを取り付ける事は可能ですが、車いすに乗ったまま車内に入れますか?
その車種に合った改造も考える必要があります。
しかし、本当に考えなければいけない事は使う人に合っているか。
「車への乗り降り」
現実的に考えて画像のステーションワゴンの様な車種ですと回転シートが望ましいと思われます。
そして介助する方はどのような方ですか?
大人が子供を介助するのか、子供が大人を介助するのか、女性の方が男性の方を介助するのか、男性の方が女性の方を介助するのかでも大きく違います。
この様な違いまで含めて、使う人に合っているのかを考えなければなりません。
これから日常的に利用する福祉車両を創る上で、絶対的に必要な事が先ずは相談だと考えています。
福祉車両に改造する者
相談をしていただいた方と相談を受けた者には、ある程度の信頼関係が生まれていると感じています。
それは相談者の身辺状況、身体的な状況、家族構成、そしてどの様な福祉車両にしたいかの理想等の、当事者にしかわからない事は相談を受けた者が行うべきであると。
改造依頼を受け、相談の当事者でない全く違う業者やメーカーが改造を行ったとして、依頼された方に合わせた福祉車両が創れるでしょうか?
福祉車両への改造は、そんなに甘くないんです。使えない福祉車両に改造する事は単に無意味です。
なので、ちょっとした時に出る仕草や動きの癖も時には分析します。
聞き取り、分析、提案がとても重要なのです。
細かい気付きも大切です。
理由は簡単です。
「その人に合わせた福祉車両に改造するから」
福祉車両に改造したい、改造してほしいと思っている方の多くは、今の現状を変えたいと思っている方が多く、その想いは第三者に伝える事がとても難しいです。
その想いに応えるべく、僕らは依頼していただいた「あなたを想い、あなただけの福祉車両」を創っています。
この理念とご依頼、ご相談された方お一人お一人に寄り添う事ができるからブレイブボア株式会社は選んでいただけているのだと感じています。
福祉車両を考える
あくまで個人的な意見ですが、福祉車両とは「福祉」と「車両」が合体して「福祉車両」…
実際に2つの言葉が合わさって出来た特殊な自動車であり、それぞれの言葉にはそれぞれの意味と役割があります。
そして、この2つの言葉の捉え方も人それぞれだと感じています。
元に戻して「福祉車両」はいかがですか?
実に人それぞれですが「ダサい」「イカツイ」「高齢者」のイメージをした方もいると思います。
冒頭で次の様に書きました【その装置を「必要とされている方の為に取り付けられた特殊な自動車」です。】と。
もしかしたら全然違うのかも知れませんが、僕の「福祉車両」はそんなイメージです。
既存の福祉車両を買う、今乗っている車を福祉車両に改造する、これから車を買って福祉車両に改造する、リハビリを頑張って公共交通機関で移動する、自宅で待機するetc…
人それぞれ自由な選択肢があります。
周囲の人がどんなに間違っていると言っても、選択権のある方が正しいと思えるならそれは正解なんです。
でも、なるべく身内で解決しないで外からの情報も得てみてください。
思わぬ選択肢と突破口が見える場合があります。
なので先ずはご相談から、心よりお待ちしております。