【車いす移動車のタウンエース】
福祉車両は各自動車メーカーからメーカー純正福祉車両として販売されています。
主に乗降を補助する福祉装置が多く、回転シートやスロープ、昇降リフト等がメインとなります。
そこで今回は乗降を補助する車いす昇降リフトを後付け改造して、メーカーラインナップにない車いす移動車の福祉車両を製作した内容となります。
車いす昇降リフト
タウンエースに車いす昇降リフト「WAKOリフト」を後付け改造して、車いすに乗ったまま乗降車が可能な福祉車両となりました。
普段使いに支障がない横開きするタイプなので、車いす以外に荷物を載せたりする事も容易となります。
格納時は画像の状態となります。
展開の際は床面になる部分を出してから操作を行います。
地面に着いたらリフト後端のフラップを寝かせて車いすに乗ったまま乗車します。
昇降は逆の手順で行います。
車いす昇降リフトの改造事例
リフト&フロア&シート
リフト&フロア
特殊用途の自動車
本来であれば4ナンバーの貨物車になる画像のタウンエースですが、構造要件と装備を満たす事で8ナンバーの車いす移動車となりました。
間口や占有面積等、様々な条件も満たしています。
ごく当たり前ですが安全性があり、違法性の無い車両製作をしています。
パンドラの箱
厨二病的な話をすると、日本の福祉車両は小さな島国ならではの深い闇、例えるならばパンドラの箱の様な物だと感じています。
福祉車両を必要とする方がメーカーや専門業者に相談をしても「知らない、出来ない、わからない」、一歩踏み込んだ話になると気の利いた営業的断り文句がごく一般的になってきています。
SNSやWEBで掲載されている緩めで入口の広そうな「製作します・改造します・探します」系の推し言葉でも、「やらない理由とできない理由の正当化」を武器にその様な店で断られている人はたくさんいますし、この話だけでも煩悩の数である108つは出てきそうです。
パンドラの箱は蓋をしたら最後に希望が残っている様ですが、希望に辿り着く前に大抵の方は振り回されて諦めてしまうと思います。
福祉車両が必要な方は日々の生活があるので暇じゃないですし、誰の何のための福祉車両なのかを考えると自ずと答えは出るかと思います。
電話するにも訪問するにもWEB検索するにも時間と労力は発生します。
なので「出来そうな所、話を聞いてくれそうな所」なお店を近隣に絞らず全国的に探してみて下さい。
ゼウスの出来心で箱から厄災が出る前の1発目で希望が出てくるかも知れませんから。
希望の1発目となる様、念のためご相談はこちらからお願いします。