高齢化が進む日本で、最も活躍している既存の福祉車両と言えばトヨタのハイエース。
車いすに乗ったまま乗降車が可能で、室内空間の広さや利便性の高さから多くの事業所さんや施設さん、介護タクシーや福祉タクシーにと幅広く使われています。
そのハイエースに装備されている「昇降リフト」
昇降リフトには「作動油」と呼ばれるオイルが使われています。
助手席側最後部の内装を外すと昇降リフトの心臓部分が見えます。
画像の中心のポンプからオイルを抜き、交換を行います。
左が新品の作動油、右が抜いた作動油。
まるでbefore&after!とても汚れています。
昇降リフトの利用頻度にもよりますが、画像の作動油は介護タクシーでハイエースを使われている方が1年使った作動油となります。
異物の混入を防ぐため、作動油の注入にオイルジョッキ等の異物が入りやすい道具は使いません。
デリケートな作動油をデリケートな心臓部分に入れるので細心の注意が必要です。
ハイエースに使われる作動油は年式(型式)で違いがあります。
作動油なら何でも良いわけではありません。
また、エンジンオイルの様に適正量を入れて終わりではありません。
専門的な方法と知識が必要となります。
作動油交換を怠ると、昇降リフトから異音が出たり、動きが悪くなったり、最悪の場合は故障して動かなくなり、高額な修理費用が掛かってしまう場合があります。
人によって使用頻度が違うので「毎年交換してください」とは言いません。
ただ、昇降リフトにもオイルが使われていて定期的な交換が必要である事を知っておいてください。
昇降リフトが万が一の事態に陥る前に。
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