福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

福祉装置をリユースして介護仕様の福祉車両に改造・ハイエースワイド

【階段がある福祉車両】

福祉車両の種類は実に様々で、シートが回転する福祉車両やスロープが出てくる福祉車両など、多種多様に存在しています。

その多種多様の福祉車両には、メーカー純正で販売している福祉車両もあれば、普通に販売されている車を後から福祉車両に改造したりと、実に選択肢の幅が広い福祉車両の世界。

今回は出てくる階段をハイエースのワイドに後付けして、車いす移動車の福祉車両にプラスアルファの介護仕様をトッピングした仕様となります。

時代に合ったお話も交えてご紹介させていただきます。

ハイエースに階段

福祉車両・乗降補助装置・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

乗降補助装置の専門メーカーである和光工業の乗降補助3段ステップ(手すり付きタイプ)をハイエースワイドに後付け改造しました。

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

ステップだけでなく手すりが付いているので安心して乗降車が可能となります。

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

手すりはステップの開閉に連動します。

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

展開、格納時はダンパーによるアシストで大きな力をかける事なく軽い力で操作が行えます。

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

手すりが格納状態にあると車内からの転落防止にもつながります。

和光工業の乗降補助ステップの詳細はこちらから

そもそも車いす移動車

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

実はこちらのハイエースワイドは車椅子に乗ったまま乗車が可能なスロープ仕様の福祉車両に改造されています。

広々とした車内に車いす固定装置が2個付いていて、装備や占有面積全部含めて8ナンバーの車いす移動車です。

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

ではなぜ階段と手すりをつける必要があったのかと疑問を抱いた方に少しだけ説明させていただくと、この乗降補助装置を必要とされる方が身近にいるから取り付けました。

大きな階段でないと段を踏み外してしまう、つかまる手すりがドアの広さに近くないとつかまれない、格納時に手すり部分が壁にならないと転落してしまうからです。

五体満足な健常者であれば造作もない乗車でも、この様な装置を必要とされている方からしたら常に危険と隣り合わせの状況で車に乗車することがあります。

私どもは、安全且つ安心してカーライフを楽しんでいただく為、日々取り組んでいます。

車いす仕様ハイエースの福祉車両改造はこちらから

リユースの選択

乗降補助装置・ハイエース・福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

福祉装置の選択肢があるように、その福祉装置がもし中古で手に入るなら新品か中古品かの選択肢も当然の事ながら出てきます。

こちらの乗降補助ステップはオーナーさんが中古品で購入された後、弊社にお問い合わせをいただき、作業予約を入れていただいて施工をさせていただきました。

このような事を書くのは大変心苦しいのですが、正直中古の福祉装置には当たりはずれがあります。

そして福祉車両専門以外の方がメルカリやヤフオクで出品していることもあり、記載漏れと知識不足から「同車種であれば付きます」とコメントをし、いざ手元に届くとグレードの違いで付かないなんて事も起きています。

今回はダンパーの抜けも無く、曲がりも無く機能的に全く問題がなかったのですが、グレードと仕様の違いで容易に取り付ける事ができず、かなりの加工作業によって取り付けることができました。

それでも新品買うより全然安い、言わば中古品のメリットでもあります。

時代が求める取り組み

福祉車両と福祉車両改造のブレイブボア

多くの方が見たり聞いたりしている世界規模の取り組みであるSDGs。

限りある資源を無駄なく使う事、環境破壊に加担しない事、壊れてしまっても修理や加工で同じ機能もしくは用途の違う福祉用具に転換する事がリユースを選択する事で可能となります。

地球はゴミで溢れています。捨てられてしまう福祉用具は良くてリサイクル、悪くて産業廃棄物となります。

リサイクル(Recycle)は様々な場所で見聞きできますがリユース(Reuse)とリデュース(Reduce)はいかがですか?

リサイクルは使用した物を資源に戻して製品化する「再生」、リユースは一度使った物を廃棄処分せず何度も使う「再利用」、リデュースはゴミを出さないようにする「抑制」と、簡単に言ってしまうとこの3つが身近な所から環境への取り組みができる『3R』と呼ばれるものです。

ゴミを出さないようにして、可能な限り使い続けて、最後は資源へと変換がこの3Rの流れとなります。

この流れを福祉用具に当てはめると、まずは福祉用具や装置を選ぶ事から始まり、必要が無くなったり使えなくなったら捨てずに売るなり譲るなりして、修理や加工のできる専門業者がその装置を必要とされる方へ適正価格で提供し、修復不可能となった際は別の形もしくは資源として再利用する。

この取り組みを常識の一部として定着してほしいと願っています。

資材や資源が高騰し、福祉装置や福祉用具も例外なく価格が高騰しています。

便乗値上げの言葉が出るほど高額になり、本当にその装置や用具が必要な方へ高額化の理由だけで行き届かなくなってしまっています。

難しい選択と判断になりますが、リユースは決して悪い判断ではありません。

ただ、選択を失敗しない為にも今手に入れたいと思っている福祉装置が本当に必要なのか、良し悪しの判断は自分だけで決めず周囲の方や専門業者に問い合わせる等して自身の環境整理と地球の環境問題に取り組んでいただければと思います。

時代は改造してくれる会社が求められているのではなく、相談できる会社が求められています。

お気軽にご連絡ください。

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